観光業界に激震? 旅先で「レンタカー運転したくない」若者6割強、バス観光に頼れない離島の今後はどうなるのか

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免許を持っていないから、旅行できない――。18~25歳のZ世代1000人を対象にした「沖縄旅行における移動手段に関する意識調査」で新たな問題が浮上している。

観光地到着も一苦労

対馬の街並み(画像:写真AC)
対馬の街並み(画像:写真AC)

 筆者(大島とおる、離島・へき地ライター)がかつて九州北方の対馬(長崎県)を旅行したとき、観光案内所でバス路線について尋ねたところ、

「は……?」

と不思議そうな顔をされた。そもそも、バス観光には無理があるというのだ。

 そのため、可能な限りでバスを使い島内を巡ったのだが、目的地を観光するより待ち時間のほうが長かった。対馬の中心地である厳原(いづはら)と比田勝(ひたかつ)の間にはバス路線が走っているが、本数は1日に5本だけだった。

 観光地の多くはバス路線から外れたところにあり、そのひとつである和多都美(わたづみ)神社はバスを降りてなんと徒歩30分も離れている。神社のスタッフに尋ねたところ、観光客の大半は観光バスかレンタカーで

「歩いて来る人などいない」

と驚かれた。それでもバスを利用しているだけマシである。対馬のバス路線はほぼ人口の多い東海岸にあり、西海岸寄りの遺跡や神社はレンタカーを借りないと到達不可能だ。

 比較的マシなのは、天草諸島(熊本県)だろう。世界遺産になった教会で知られる下島(しもしま)の主要な観光地にはバスが巡っている。それでも本数は2時間に1本である。観光案内所では「見物しながらつぶせるちょうどよい時間」といっていたが、いささか時間を持てあました。このように、離島の観光は本土以上にレンタカーがなければ成り立たない。時間を持てあますか、そもそもたどり着けないのだ。

 運転免許を持たない若者の増加は、観光客の減少を招く可能性が十分にある。自治体はそのことを視野に入れ、今後集客を行わなければならない。

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