見た目は星型6気筒、実は米製「高機能コンプレッサー」 屋外で活躍も、表舞台からひっそり姿を消したワケ

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空気を圧縮し、さまざまな機器の動力源とするための産業機械コンプレッサー。その歴史の中には、今はもう見ることもできないユニークな個体も存在していた。

高性能と引き替えに抱えた「弱点」

 その理由はやはり、専用部品を必要とした汎用性の低さだった。

 産業機械においてある意味、性能は最優先されてしかるべきだが、基本的に酷使されることが多いだけにメンテナンスコストも重要である。

 この場合は、メンテナンスコストの方が勝ったということである。

 ちなみにこのコンプレッサーの作動音は、その高性能さと引き替えにすさまじい騒音を立てていたとも言われている。

 インガーソルランドは、現代もコンプレッサーの名門として世界中で高く評価されている存在である。そうした名門が手掛けた過去のユニークな製品という意味で、3-R-36は歴史にその名を残す1台である。

 なお、本稿の写真で紹介している2台の3-R-36は、いずれもマニアの元で保存維持されているものだが、台車に固定され補機に至るまで美しくレストアされている個体に、持ち主の深い愛情を感じる存在である。

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