見た目は星型6気筒、実は米製「高機能コンプレッサー」 屋外で活躍も、表舞台からひっそり姿を消したワケ

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空気を圧縮し、さまざまな機器の動力源とするための産業機械コンプレッサー。その歴史の中には、今はもう見ることもできないユニークな個体も存在していた。

屋外での移動性、性能の良さが高評価

インガーソルランド3-R-36型コンプレッサー(画像:守山進)
インガーソルランド3-R-36型コンプレッサー(画像:守山進)

 それでは、レシプロピストンコンプレッサーはどこにあるのだろう。

 もうお分かりかと思うが、駆動用エンジンの間にそれぞれレイアウトされているのがコンプレッサー本体なのである。

 一般にエアコンプレッサーは、エンジンやモーターとコンプレッサーは別体であり、双方はベルトなどで連結されている。

 しかし3-R-36は、同一シャフトに駆動エンジンとコンプレッサーが連結されおり、単体として完結しているという大きな特徴がある。

 見た目は縦型にレイアウトした星型6気筒。しかしその実体は、半数のシリンダーを空気圧縮機としたエンジン駆動レシプロピストンコンプレッサー。実にユニークな構造なのである。

 このコンプレッサーは、屋外での作業現場で使用場所を素早く移動させることができ、しかもコンパクトスペースに強力な3気筒圧縮機をレイアウトしたことで実現できた性能を高く評価され、相応に普及したと言われている。

 生産された年月は、おおむね1950年代の半ばから1970年代の半ばまで。主要な使用現場は、全米各地の鉄道会社での保線作業や道路メインテナンスだったと言われている。

 インガーソルランド3-R-36コンプレッサーはその高い性能を認められたものの、結局は歴史の中に消えていくこととなった。

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