「窓が汚くて駅名が読めない」 日本では考えられない、そんな列車がある国とは?
海外の鉄道車両は日本ほどきれいに扱われているとは言えないものが多いが、例外もある。ヨーロッパの中で、鉄道車両がきれいな国とそうではない国とを紹介する。
スイスやオーストリアの美しさ

日本の状況に比較的近く、どの車両も手入れが行き届いていると感じさせる国の筆頭として、スイスが挙げられる。さすが観光立国で、毎年大勢の観光客が訪れる国だけあり、どの地域のどんな鉄道車両に乗っても、不満を抱くことはあまりない。
車体は小まめに洗車され、窓はきれいに拭かれている。もっとも、素晴らしい大自然の車窓風景が売りの列車で、窓が汚れていて外が見えづらかったら台無しなので、きれいにするのは当然のことと言える。
オーストリアも比較的手入れが行き届いている印象で、とりわけトイレがきれいだと感じる。外国の列車内のトイレはあまりきれいではないものが多いが、オーストリアはきちんと掃除され、トイレットペーパーも補充されており、またコロナ禍以前から便座を除菌するための消毒スプレーが設置されるなど、きちんと利用客の立場に立ったサービスがなされていると感じる。