カーマニアなら当然知ってる? イタリアのクラシックカー認定制度「マセラティ・クラシケ・プログラム」とは何か
イタリアに実車送って査定

この認定を得るためには、多くの過程を経なければいけない。まず日本のヘッドクオーターに申し込みを行い、そこで車両所有者を交えて、車両に関する詳細な内容確認履歴書類を作成することから始まる。ここをクリアして認定を得る可能性があると判断されると、車両はイタリアのマセラティ本社に送られ、そこでは事前に作成した内容確認履歴書類と照らし合わせながら、詳細な査定が実施される。
ここをクリアすると、次に控えているのは実車の検査であり、マセラティ・クラシケ・プログラム専用のワークショップ内で、熟練のスタッフによって車両のコンディション、消耗度、オリジナル度等が詳細に検査される。ここで実施されるのは、オリジナルの図面や製造当時の写真、製造者ならではの貴重な資料を活用した極めて精密な検査であり、細部に至るまで製造当時に忠実なオリジナルであると確認された車両は、メカニックの手で完璧な状態にチューニングされた上で、「サーティフィケーション・オブ・オリジナリティ」として認証されるというわけである。
ちなみに、日本で初認定を受けたマセラティ・ギブリ4.7クーペは、1966年のトリノ・モーターショーで発表された後、1967年に市販が始まった。1960年代のマセラティを代表する重要なアイコン的モデルであり、1973年に初代モデルの生産が中止されるまで、世界的に高い人気を誇った重量級の大排気量グランツーリスモでもあった。
主要スペックは、310hpを発生する4.7リッターDOHC V型8気筒エンジンをフロントに搭載、0-100km/h加速は約6.5秒、最高速度は270km/h。ボディーデザインは、イタリアで最も有名な自動車ボディーデザインスタジオ「カロッツェリア・ギア」によるものであり、実際にデザインしたのは、当時ギアに在籍していたジョルジェット・ジウジアーロである。
マセラティ・ギブリは生産が中止されるまでに、ルーフをソフトトップとしたスパイダーや高性能型のSSを加えた。その間、一貫してマセラティのフラッグシップであったことは言うまでもない。