公用車はなぜ「センチュリー」一択だったのか 過去20年で大変化した車種、そもそも高級車の必要性はあるのか
政治家の車といえば公用車。一口にいっても利用者はさまざまで、首相や大臣と呼ばれる閣僚、そのほかにも政務三役と呼ばれる副大臣・政務官も使用する。
休養・静養で私的利用した政治家も

近年に話題になった公用車の私的利用の例としては、金子恵美議員が子どもを同乗させて保育園の送迎をしていたケースが記憶に新しい。金子議員が公用車で保育園の通園に使っていたことは私的利用として世間から批判されることになり、金子議員は「今後は保育園への送迎に公用車を使わない」と陳謝した。
議員会館内や国土交通省庁舎(中央合同庁舎3号館)・財務省本庁舎(中央合同庁舎4号館)などの建物内には保育所がある。金子議員のお子さんがどこの保育所に通園していたかは定かではないが、仮に永田町・霞が関周辺の保育所に通園しているのであれば、登庁ルートに保育園があり、ついでに寄っただけとの言い訳は成り立つ。この場合なら、公用車の利用は認められているから、私的利用と問題視されることはない。
国会議員ではなく地方の首長だが、東京都の舛添要一知事(当時)や大阪市の松井一郎市長による、公用車の私的利用が注目を集めたこともある。舛添都知事は神奈川県や千葉県への移動に公用車を使用しているが、これは公務ではない。休養・静養という名目で、別荘や旅館に滞在していた。
前述したように、政治家は24時間365日の勤務態勢なので、舛添都知事は「休養・静養に向かう際も公用車を使わざるを得ない」と反論した。実際、公用車の使用ルールは明確に禁じていなかった。しかし、この反論は庶民の怒りに火をつけることになり、批判が殺到した。これが舛添都知事を辞任に追い込む一因になり、そして東京都では公用車のルールが厳格化される契機にもなった。