ロシアが日本の中古車「爆買い中」 15年ぶり輸出再開の港あらわる、制裁下なのに一体なぜ?

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ロシアへの経済制裁が行われる一方、同国への中古車輸出は大幅に伸びている。いったいなぜか。

「紙くず」にならなかったルーブル

モスクワの高層ビル(画像:pixabay)
モスクワの高層ビル(画像:pixabay)

 日本の中古車需要がロシアで急増している背景にあるのが、国内での

・自動車不足
・価格上昇

だ。

 ウクライナ侵攻以降、ロシア国内の外国自動車メーカーの多くが同国での生産を停止した。さらに部品価格が上昇したことで、ロシアでは乗用車の価格が30~60%上昇した。

 ロシア国内では、同国最大の自動車メーカー・アフトヴァースが製造するラーダをはじめとする国内自動車ブランドのほか、中国民営自動車大手・長城汽車のハーバルも依然として生産されている(同社はロシアから撤退していない)。ただ、いずれも価格高騰によって売り上げが低迷している。2021年4月のラーダの販売台数は3万7931台だったが、2022年4月には8506台まで落ち込んでいる。

 このように新車販売が低迷する一方、中古車は活況を呈している。そのカラクリは次のとおりだ。外国自動車メーカーが相次いで徹底を表明した4月時点で、中古車市場も新車と同じく低迷すると見込まれていた。ところがその予測は見事に外れ、一時は紙くずになると見られていたルーブルが高騰した。

 ウクライナ侵攻以前には「1ルーブル = 1.5円程度」だった為替は、侵攻後に0.8円程度まで急落している。このまま下がり続けるかに見えたが、4月から反転し、6月には2.5円まで上昇した。この原稿を書いている時点では、2.4円程度で推移している。

 これにより、ロシアは日本の中古車を以前よりも安く輸入できるようになっている。例えば、300万円の中古車を日本から輸入しようとした場合、侵攻前は約200万ルーブルだったものが、現在は120万ルーブル程度で購入できる。ここまで下がれば、活況もうなずける。

 もともと、日本の中古車は仲介業者がオークションを通じて厳格に品質評価したものが買い付けられていたため、ルートの信頼が高かった。そのため、国内での新車価格が高騰するなか、品質が高く、かつ低価格で購入できる日本の中古車の需要が高くなっているというわけだ。

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