食材宅配サービスは中身がこぼれやすい? 利用経験のある人は16%、2500人アンケートで明らかに

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クロス・マーケティングが、食材宅配に関する調査結果を発表した。直近3か月の利用率は16%で、配達時に温度管理や中身がこぼれない工夫を望む声が上がった。

若年層のチャンネルが多様化

食材宅配のイメージ(画像:クロス・マーケティング)
食材宅配のイメージ(画像:クロス・マーケティング)

 クロス・マーケティング(東京都新宿区)は10月20日、食材宅配に関する調査結果を発表した。直近3か月間の利用率は16%で、配達時に温度管理や中身がこぼれない工夫を望む声が上がった。調査対象は全国の20~69歳の男女2500人。

 直近3か月の利用率が高いのは20代と40代の18%で、今までに食材宅配のサービスを利用した人は28%と3割に満たなかった。利用チャンネルは、「生協系」が48%と高く、次いで「スーパー系」「食材系」が2割台。「生協系」は40代以降の中高年層で利用が高い。一方、若年層では

・スーパー系
・ショッピングモール系
・コンビニ系
・デパート系
・ふるさと納税

などチャンネルが多様化している。

 また、3か月以内に購入した商品は「冷凍食品」「野菜・果物」「水・お茶などの飲料」が4割台。そのうち定期購入している商品は「牛乳など乳製品」「水・お茶などの飲料」「野菜・果物」だった。食材宅配を利用するのは、「重たいもの・かさばるものを届けてくれる」43%と「お買い物が面倒・時間がないとき」39%の理由が高い。加えて60代は「お店では買えない食品」「天候が悪い・体調不良時でも買い物ができる」も3割を超えた。

 1か月に使っている金額は、年代が高くなるほど金額は高くなる傾向。20代では「3000円未満」が53%と半数を超えるのに対し、60代では「10000円以上」が49%を占める。利用して困った点は、

・鮮度
・賞味期限
・食品袋の損傷
・中身のこぼれ
・冷凍や生ものの扱い

に対する不満が上がった。改善点としては、配達日の気温による保冷剤の調整、カタログ写真との差異のない食品の配達、欠品時の早めの連絡といった意見が聞かれた。

 今までに食材宅配を利用経験のない人では、「配達料金がかかる/高い」「店頭で購入するよりも価格が高い」「自分の目で食材・商品を選べない」という点が上がった。特に60代は、「店頭より価格が高い」「自分の目で選べない」が突出して高い。今後の利用意向は、全体で25%であり、年代による大きな差は見られない。

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