個人が宅配を始めても「ドライバー不足」は全然解消しない! そもそも「運送 = 宅配」は完全な間違いだった

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トラックドライバー不足や宅配業界の苦労は広く一般の人々にも知られるようになった。その反面、物流に関する誤った認識も広がっている。宅配だけで運送を語ることは、誤解の最たるものである。

議論は正しい知識を基に行われるべき

宅配のイメージ(画像:写真AC)
宅配のイメージ(画像:写真AC)

 誤解しないでほしいのだが、本稿の目的は、「運送イコール宅配」と誤解している人を弾劾することではない。

 ドライバー不足が多くの人に知られたり、宅配便ドライバーを主人公としたドラマが人気を集めたりと、多くの人が物流に注目し、また議論を交わしている今の状況は、筆者からすれば夢のようだ。

「物流ライター? 食べていけるわけないじゃん」と先輩ライターに言われ、訪問先で「物流ってトラックドライバーでしょ?」と言われて「またか……と落ち込んでいたのは、わずか4~5年前のことである。

 現在の物流危機を回避するヒントを探るためには、物流業界の固定観念に捉われない自由な議論も必要だ。ただし、間違った知識・認識に基づく議論は時間の無駄である。

 物流従事者も、そうでない人も、物流に関心を持つようになってきた今だからこそ、正しい知識・認識のもとで、オープンな議論を行ってほしい。

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