東京~成田が20分台に? コロナにあえぐ京成電鉄の“時速200km”逆転シナリオをご存じか
2年連続赤字にあえいでいる京成電鉄。ドル箱路線「京成スカイライナー」を回復させて安定経営へと移行する処方箋はあるのか。
都心~成田空港を20分台か

さらに提言は、世界の主要空港と中心都市とのアクセス時間と比べ都心~成田は見劣りするため、
「20分台が望ましい」
と畳み掛ける。しかも達成には、SKL時速200km化も考慮すべきと訴えている。
現在、都心~成田の最短時間はSKLの36分だが、提言では、例えばロンドン~ヒースロー空港(イギリス)は15分、ニューヨーク~JFK空港(アメリカ)は30分、香港国際空港(ランタオ島)~香港は24分、浦東空港~上海は8分といずれも短いと指摘する。
激しさが増す国際空港・都市間競争で勝ち残るには「1に快適、2に便利」は当然で、都心~成田空港20分台はもはや絶対条件と言っても過言ではないだろう。
幸いにもSKLは設計上時速160kmが出せ、路線の曲線改良や退避設備の増設、ホームドア増設、車両性能の向上などで対応可能と提言は見ている。とにかく、京成が新幹線と同じ標準軌だったのは幸運だ。
さらに、都心主要駅までの所要時間20分台も強調する。翻ってSKLの事実上の都心ターミナルは日暮里駅だが、都心の主要駅とは言い難く、やはり理想は東京駅となる。
となれば、仮にSKLが時速200kmを発揮して日暮里駅~羽田空港を29分で結んだとしても、JR線に乗り換え東京駅に向かうには最低でも10分はかかる。乗り換え時間も入れれば20分は見るべきで、合計すると東京駅~成田は50分台に届いてしまい、もはや、現行のNEX(東京駅~空港第2ビル駅)の51分と大差がない。乗り換えの煩雑さを考えればむしろ不便で、時速200kmにしたメリットがあまりない。そこで提言では、前述のように押上線の活用をさらりと提唱しているようである。