鉄道会社の「高架下ビジネス」はなぜ活発化したのか? 敷地の狭さから垣間見えた、既存スキームの限界
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さまざまな高架下開発

その後も高架下開発は続き、2014年には阿佐ヶ谷アニメストリート(阿佐ヶ谷~高円寺間の高架下、2019年に営業終了)がオープン。また、中央線の三鷹~立川間高架化事業に伴い、JR中央ラインモール(現・JR中央線コミュニティデザイン)が武蔵境駅、東小金井駅、武蔵小金井駅、西国分寺駅、国立駅に駅ビルとしてnonowa(ノノワ)を開発、その高架下をつなぐ施設として、ののみちを開発した。
同施設は回遊歩行空間に加え、飲食・物販施設、保育園・デイサービスなどのサービス店舗、コミュニティーステーション(地元の作り手による工房併設店舗や飲食・物販店)、モビリティステーション(シェアサイクル)などが導入された。
さらに、創業支援・起業支援をテーマにした、東小金井事業創造センターのKO-TO(コート)、店舗・工房・ショールーム併設シェアオフィスのPO-TO(ポート)、食とものづくりに特化したシェア施設のMA-TO(マート)の3施設に加えて、子ども向け体操教室のTACくにたち、デザイナーズ学生寮の中央ラインハウス小金井といった特徴的な施設が逐次高架下にオープンしている。
2019年には電気街だった頃の秋葉原をコンセプトに、カメラやイヤホン、オーディオ、ホビー、自転車などの専門店を集結させたSEEKBASE AKI-OKA MANUFACTURE(シークベース アキオカ マニュファクチュア、秋葉原~御徒町間の高架下)がオープンした。高架下ホテルのUNDER RAILWAY HOTEL AKIHABARAも入居している。また、2020年にはコロナ禍にも関わらず、銀座の高架下に飲食店などを複合した銀座裏コリドー、日比谷OKUROJI(有楽町~新橋間の高架下)が相次いでオープンした。
JR東日本以外にも各地のJRや私鉄事業者系デベロッパーなどが全国で高架下開発を推進し、今もさまざまな計画が進捗(しんちょく)している状況だ。東武鉄道では2020年にTOKYO mizumachi(東京ミズマチ、東京スカイツリーライン浅草~スカイツリー間の高架下)をオープンさせた。オリンピックの開催を視野に入れ、カジュアルダイニングやブランチレストラン、クラフトビール専門店などの店舗のほか、ボルダリングジムを中心としたスポーツスタジオにサイクリングショップなどを併設したLATTEST SPORTSを導入した。