「好きで路駐してるわけじゃない」 荷待ちトラックを襲う住民クレームの嵐、敵は荷主か? 運送会社か? それとも国か?

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トラック運転手の荷待ち路駐が社会問題となっている。その背景には物流クライシスを映し出す厳しい現実があった。

理不尽な荷主に悩まされるドライバー

物流倉庫(画像:写真AC)
物流倉庫(画像:写真AC)

 トラックだって、止めたくて止めているわけではない。荷主のために待つしかないから止まっている。それなのに

「入場・入庫は待て」
「待つ場所は自分で探せ」
「工場や倉庫の敷地内で待つな/そんな場所はない」

という理不尽な荷主がいる、理不尽な物流倉庫が一部とはいえ存在する。結局、運転手が苦情におびえながら肩身の狭い思いをして路肩に止めるしかない。

「苦情は当然だと思います。アイドリングの音がうるさいとか、車線をふさいでいるから見通しが悪いとか、ガラが悪くて怖いとか、理不尽ですが当然ですよ。違反は違反ですからね」

 勘違いしている人もいるが、駐車違反は運転手が乗っていようがいまいが駐車違反だ。

「車両は、道路標識等により駐車が禁止されている道路の部分および次に掲げるその他の道路の部分においては、駐車してはならない。ただし、公安委員会の定めるところにより警察署長の許可を受けたときは、この限りでない」(道路交通法 第45条第1項)

 この限りにおいて、人が乗っている、いないの区別は道交法にはない。勘違いの原因は駐車監視員による取り締まりだろう。彼らはあくまで放置車両を対象としているため、ドライバーが乗っている車両は対象外というだけで、警察が取り締まれば八尾のケースのように乗っていようがいまいが駐車違反は駐車違反となるのだ。

 少し列を進んで、別のトラック運転手にも話を聞く。

「どうすればいいんだろうね。荷先がちゃんと待機場所を用意してくれればいいけど、難しいよね」

 トラックから降りていた彼はそう言って、塀と木々が隔てた先の巨大な倉庫を見る。それなりの敷地はあるように見えるが、敷地内に入るトラックは時間によって一部制限されているという。荷主の都合といえばそれまでだが、理不尽過ぎやしないか。

「いちいち怒っても仕方ないよ。仕事もらう側だからね」

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