都内の自転車事故「年間1900人増加」の現実! そもそも「自転車レーン」「ナビマーク」の違いを知らない人が多すぎる

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「自転車道」「自転車レーン」「ナビマーク」の違いを知らない自転車利用者は多い。詳細を解説する。

「自転車道」を巡るさまざまな声

自転車レーン(画像:写真AC)
自転車レーン(画像:写真AC)

 東京郊外の駅前通り――。自転車道があるのに、自転車はそこを通らずに悠々と歩道を走る。都内としては恵まれた駅前環境とあって歩道も広く、道路交通法(道交法)はともかく歩道のほうが自転車には走りやすいのかもしれない。信号待ちで止まった自転車の男性がこう語る。

「自転車道も使いますが、どうしても歩道から自転車道、自転車道から歩道と走りやすいところに道を変えて走りますね。そうしないと走れない箇所もありますし」

 この自転車道は片側二車線の車道とは明確に縁石で区切られている。さらに奥には街路樹で区切られた歩道があり、自転車道は、ときにこの歩道と一体化する箇所もある。自転車道がある場所は自転車道で、あとは原則歩道に入らず車道を走るようにしているのだろう。ほかの多くの自転車もそのような感じだ。

「それに(自転車道は)一方通行ではないので気を使います」

 この自転車道は一方通行ではないため、互いに譲り合わなければならない。狭いため自転車の幅によっては一度止まるしかないだろう。

「広さから歩道のほうが走りやすい場合がある」
「縁石ぎりぎりに駐車、停車している車があるなど、歩道に入るしかない場合もある」
「自転車道は街路樹が飛び出していたり、縁石で仕切られていたりするので逆に狭く、走りづらい箇所がある」
「一方通行じゃないので気を使う」

 冒頭の男性の話も含め、他の数人の意見をまとめるとこのような感じになる。

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