「病院まで乗せて」自動運転タクシー声で呼出し実験 スマホ苦手な高齢者もこれなら?

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 マクニカとパーセプティンジャパン、コトバデザインが奈良で「音声によるマイクロ・ロボットタクシー呼び出し」と題した社会実験を行う。

誰でも簡単に自動運転タクシーを呼び出せる

実験車両「macniCAR-01」(画像:マクニカ)。
実験車両「macniCAR-01」(画像:マクニカ)。

 マクニカとパーセプティンジャパン、コトバデザインが共同で2021年1月28日(木)から、奈良の平城宮跡歴史公園にて「音声によるマイクロ・ロボットタクシー呼び出し」と題した社会実験を行う。

 これは国土交通省の施策である「平城宮跡歴史公園スマートチャレンジ」の一環。マクニカとパーセプティンは2020年、このスマートチャレンジにおいて自動運転モビリティの実証実験を行ったが、社会実装に対する期待を確認できた半面、サービスのメインターゲットである高齢者にとって、スマートフォンアプリでの呼び出し操作が難しいという課題に直面したという。

 そこで今回、コトバデザインの対話エージェントを活用し、音声で呼び出しができる仕組みを開発して実験を行うことになった。なお実施にあたり、損害保険ジャパンが自動運転実証実験のリスクアセスメントを行っている。

 実験では平城宮跡歴史公園の朱雀門ひろば(朱雀大路)に、病院やスーパーや駅などの仮想のスポットを設定して、ロボット型のAI会話端末を設置する。その会話端末と会話し、自動的にタクシーが迎えに来る仕組み。乗車後、車内のタッチパネルで認証を行うと、自動運転で指定した目的地へ向かう。

 実施期間は31日(日)までの4日間。車両は2人乗りの超小型モビリティ「macniCAR-01」が使われる。安全要員のドライバーが乗車するため、試乗は1人だ。マクニカは実験を通じ、自動運転における運行面、技術面の課題を検証し、自動運転の実用化に向けて本地域に最適なソリューションサービスモデルの検討を関係者間で実施していくという。

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