ヨーロッパの空港が大ピンチ! 相次ぐ運航中止とストライキ、さらに人員不足で「カオス状態」に
バカンス真っ盛りのヨーロッパだが、それに絡んで、ヨーロッパの航空業界にはさまざまなトラブルが起きている。いったい何か。
ドイツ政府は外国人労働者受け入れを発表

空港での異常な行列の解消に向けて、ドイツ政府は外国から労働者を受け入れると発表した。
ナンシー・フェーザー連邦内務大臣は、6月下旬に開催された記者会見において、
「超短期的な対策を実施し、約2000人をとりわけトルコを中心に集め、彼らに滞在許可証や労働許可証を迅速に発給する」
と述べた。
このドイツ政府の発表に対し、ドイツ連邦航空交通経済連盟(BDL)の広報担当者は、対策を歓迎するとともに
「夏休み期間中の労働力の投入を目指し、速やかに労働者のセキュリティーチェックを実施していただきたい」
と、ドイチュベレ(DW)のインタビューに答えている。
また、ドイツ空港協会(ADV)の幹部も
「空港で勤務する場合、まず個人のセキュリティーチェックを受けなければならない。普段のように8週間かかっていては、夏休みが終わってしまう」
と同様の懸念を示した。
セキュリティーチェックのみならず、空港勤務に必要な一定の教育期間を踏まえると、空港運営会社が夏休み中に労働力を確保することは難しいのではないか。ルフトハンザ航空の幹部も、
「年内の機内スタッフの確保は難しく、来年にずれ込む」
と発言しており、どうやらカオスな状態のまま、ヨーロッパの空港は今年のバカンスシーズンを終える可能性が高いようだ。