道内空港の異端児? 独立独歩でローカルな「札幌丘珠空港」に予約が殺到してるワケ
北海道エアポートが運営する7空港では、国内需要を喚起するためさまざまな利用促進策を打ち出している。一方、独立独歩ながら人気を博しているローカル空港もある。札幌丘珠空港だ。
追加マイルや往復券の補助など続々

稚内市などで組織する わっかない観光活性化促進協議会は、全日本空輸(ANA)と連携して稚内空港発着の全2路線の利用者を対象に、同社のマイルを追加で付与している。 計200万マイルを均等に分ける仕組みで、同市は総額1000万円を予算計上した。
釧路市は市内に宿泊する客に3000円分のサービスを提供する「ステイクシロキャンペーン」を実施。また帯広市の とかち観光誘致空港利用推進協議会は、帯広空港でチャーター便を利用した旅行会社に対して、ひとり2000円分を助成している。
オホーツク管内大空町は地元商工会と連携し、女満別空港を利用した町民を対象に道外線1万円分、道内線5000円分の商品券を配付している。
また、格安航空会社 (LCC) が運行する成田線を往復利用した町民には5000円を補助している。
函館市は函館空港のビルで、羽田や中部空港など全6路線の就航地をパンフレットや映像で紹介するPRコーナーを設置しており、旭川市などでつくる「旭川空港利用拡大期成会」は名古屋市内の商業施設で就航路線のPRをしている。
こうした北海道エアポート7空港とは別に、独立独歩の歩みを続けているのが「札幌丘珠(おかだま)空港」だ。