JR東海「走らぬ超電導リニア」を導入 それが効率的なワケ L0系&MLX01実物使用

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JR東海が、かつて山梨実験線で走行試験に使っていた超電導リニアL0系の車両を使って、愛知の山中に実験設備をつくった。走行しないが、乗り心地の向上や地震発生時の安全性確認といったテストができるそうだ。

L0系改良型試験車の登場にともなって

本物の超電導リニア車両を使った「リニア走行試験装置」(2020年12月4日、恵 知仁撮影)。
本物の超電導リニア車両を使った「リニア走行試験装置」(2020年12月4日、恵 知仁撮影)。

 磁力によって浮上し、500km/hで営業運転を行うJR東海の超電導リニアモーターカー。2020年8月にはL0系改良型試験車が新たに登場し、来たる営業運転に向け山梨実験線でテストを重ねている。

 このL0系改良型試験車が登場するまで山梨実験線で使われていた、L0系のいわば“初期型”車両の一部が、愛知県小牧市の山中へ移動していた。

 JR東海は、技術開発を行っている同社の小牧研究施設へ、「リニア走行試験装置」を新設。先述したL0系の初期型車両を転用した実験設備で、2020年3月6日より試験を行っているという。

 目的は、さらなる超電導リニア技術のブラッシュアップと、その建設、運営、保守の効率化。それらを実際に車両を走行させることなく、実際の走行試験よりも効率的に、短時間でテストできるそうだ。地震や機器故障といった実験線では難しい試験も可能とのこと。

 なおこの「リニア走行試験装置」は、L0系初期型の1両(L25-904)を、3分の1の長さになったMLX01で挟んだ形。MLX01はL0系登場前、2011(平成23)年まで山梨実験線で使われていた超電導リニアの試験車両だ。