ヨーロッパ各都市で近年、自動車レーンが「自転車専用レーン」に転換され始めているワケ
ヨーロッパ各地の主要都市で、気候変動対策に向けた交通手段の転換が進んでいる。コペンハーゲンでは住民の45%が自転車で移動。今後しばらくは、電気バス、ハイブリッドバスを中心に導入が進む。
日本のコンパクトシティ構想が模範解答になる~

スウェーデンにあるリンネ大学のStefan Gossling(Stefan Goessling)観光学教授は、
「将来的には、学校や商店、あるいはカフェなどが10分の徒歩圏内に配置される、いわゆる10分で完結する街が理想だ」
と、ドイツメディアのインタビューで答えている。この「10分で完結する街」は、現在日本の富山市で進められているコンパクトシティそのものである。
現在、富山市が行っている街づくりは、鉄軌道の駅を中心とした徒歩圏内に住宅や行政サービス、店舗などを配置し、それぞれの地域を公共交通で結ぶというコンセプトに基づいている。
富山市のコンパクトシティは、元々
・都市中心部の空洞化
・高い自動車への依存度
・公共交通の衰退
などの課題を解決するために推進されていた。ここに来て、気候変動対策という観点からも、街づくりの模範解答となりうる可能性を秘めている。
今後、自動車やバスなどの電動化のみならず、自転車や徒歩、および公共交通への移動手段の転換、さらには徒歩で完結する新たな街づくりなどが進められ、都市部における生活様式は大きく様変わりするだろう。