ヨーロッパ各都市で近年、自動車レーンが「自転車専用レーン」に転換され始めているワケ

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ヨーロッパ各地の主要都市で、気候変動対策に向けた交通手段の転換が進んでいる。コペンハーゲンでは住民の45%が自転車で移動。今後しばらくは、電気バス、ハイブリッドバスを中心に導入が進む。

住民の45%が自転車で移動する都市も

自転車であふれ返るコペンハーゲン(画像:pixabay)
自転車であふれ返るコペンハーゲン(画像:pixabay)

 自動車の駐車スペースの撤去など、ヨーロッパ各地の主要都市で気候変動対策に向けた交通手段の転換が進んでいる。中には、住民の45%が自転車で移動する都市もあるくらいだ。自動車を排除した街づくり、電動バスの運用、自転車専用高速道路の設置など、気候変動対策が着実に進んでいるヨーロッパにおける街づくりや交通手段の転換について紹介する。

 現在、ヨーロッパで自動車から自転車への転換が進んでいる都市は、

・コペンハーゲン(デンマーク)
・アムステルダム、ユトレヒト(オランダ)

といわれている。

 コペンハーゲンは「自転車天国」とも呼ばれており、実に住民の45%が、移動手段として自転車を利用している。既に1970年代より、毎年約3%のペースで自動車の駐車スペースを減らし、自転車レーンを拡大してきた。

 アムステルダムも、自転車による移動が活発な街だ。自転車は、市内に88万台あると推定されており、約81万の人口を超えている。また、移動手段の40%を自転車が占め、市内には20万台以上の駐輪スペースや、500kmを超える自転車レーンが整備されている。

 スペインのバルセロナでは、「スーパーブロック」と呼ばれている、歩行者と自転車を優先した街区が整備されている。2016年に持続可能なモビリティ社会をコンセプトに設計されたとのことだ。自動車道はほとんどなく、あったとしてもせいぜい時速10~20kmしか許されていない。導入当初、経済界や自動車ユーザーから猛反発を受けたが、住人からは支持されたそうだ。なお、スーパーブロック化により、小売店舗が30%も増加したとの報告がある。これは徒歩で気軽に立ち寄れるようになったためと思われる。