なぜカー用品店で女性の「つきそい」が2割強を占めるのか?──見過ごされてきた来店実態が映す店舗ビジネスの変化、加速する新たな動き

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3兆円規模の自動車用品市場が将来の縮小を見据えるなか、カー用品店の間で「滞在」の価値を高める動きが本格化している。着目すべきは、女性の来店目的の2割強を占める同行者の存在だ。顧客の可処分時間を巡る争奪戦のなか、これまで見過ごされてきた作業待ち時間をどう収益化するか。二極化する店舗の未来を追う。

立場による時間認識の乖離

2026年5月に実施された「カー用品」に関するインターネット調査。回答者数1万1021人(画像:マイボイスコム)
2026年5月に実施された「カー用品」に関するインターネット調査。回答者数1万1021人(画像:マイボイスコム)

 この事柄は、それぞれの立場の違いから生じる食い違いとして捉えられる。車の仕組みが高度になり、業界全体の役割分担が変わりつつある。

「クルマの制御が複雑になり、何かあったらディーラーで見てもらってね、が増えた。クルマをマルっと任せられる場所ではなくなったなという感じ」(男性39歳)

という声が語るように、大がかりな修理は販売店へ移った。一方でカー用品店は、日々使う消耗品の取り替えをこまめに担う場所としての性格を強めている。

 来店理由が手短な手入れへ絞られるなか、車を預ける本人にとっては手際よい作業が一番の目的であり、店にとっても稼ぎの中心だ。しかし同行者は相談にも作業にも加わらないため、店内の居心地を考えるうえで後回しにされやすい。

 同じ場所にいながら、過ごす時間の意味合いがちぐはぐになっている。意図的にのけ者にしているわけではないが、これまでの運営を続けるうち、同行者の心地よさが置き去りになり、体験が

・用事を済ませる側
・じっと待つ側

にわかれてしまう。この構造を見つめ直すことが、あらゆる訪問者を迎える新しい一歩につながる。

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