日本人より辞めない? 物流業界が明かす「外国人ドライバー」採用の裏側、60%が「採用強化だけでは不十分」と感じる理由とは
外国人ドライバーの定着は想定以上に進む一方、現場の6割超は「採用拡大だけでは2024年問題を乗り切れない」とみている。管理職281人調査から浮かんだのは、人手不足より深い、日本型物流そのものの維持コストだった。
物流のあり方を問う構造的転換

今回の調査から浮かび上がったのは、外国人ドライバーの採用が労働力を補う実益を生んでいる一方で、それだけでは抜本的な解決に至らないという現場の厳しい視線だ。
外国人材が真に定着するかどうかは、本人の能力だけでなく、生活の安定や周囲との交わり、そして会社側の受け入れ態勢をいかに整えるかにかかっている。今後の議論は、彼らを雇うべきかという段階を超え、
「彼らが無理なく働ける場」
をどう構築するか、あるいは彼らに合わせて過剰なサービスを見直すかという局面へ移らざるを得ない。
外国人ドライバーの力なくして立ち行かない現状は、日本独自のきめ細かな物流のあり方そのものを問い直す契機となっている。彼らを戦力として活かし続けるためには、働き手に無理な適応を強いるのではなく、仕事のルールをよりわかりやすいものへと変えていく決断が迫られているだろう。