ナビがあるのに、なぜ60.2%が「道に迷う」のか? 技術が行き渡るほどに残る、ハンドルの不確かさ
- キーワード :
- 自動車
休日のドライブ経験者の33.2%、すなわち3人に1人が「失敗やハプニング」を経験している。NEXERとグーネット中古車の調査(有効回答500)は、道迷い60.2%や渋滞47.0%などの環境要因に加え、ガス欠やインロックといった操作ミスも一定割合で残存する現実を示した。技術進化の裏で浮かび上がるのは、運転という行為に内在する不確かさの構造である。
完璧な道具と不確かな判断

晴れやかな気分でハンドルを握る休日のドライブ。移動そのものを慈しむ時間の裏側で、思わぬ落とし穴は、まるで最初からそこに用意されていたかのように待ち構えている。
NEXER(東京都豊島区)とグーネット中古車が共同で行った調査(有効回答500)が浮き彫りにしたのは、そんな道の上でのままならなさだ。調査によれば、ドライブ経験者の33.2%、つまり3人にひとりが失敗やハプニングを経験したことがあるという。
この3割強という数字を、不注意や運の悪さとして片付けてしまうのは、あまりに惜しい。むしろ、移動の道具としての完成度が高まった現代だからこそ、それを扱う人間の判断に潜む不確かさが、隠しきれずに表に出てしまったものと捉えるべきだろう。
技術がどれほど高みに達しても、ハンドルを握る私たちの心の揺れを、仕組みが完全に肩代わりすることは叶わないのだ。