「空気を運んでいる」と言われて30年…予約殺到の客室化企画と黒字経営、“白い無人車両”が変えた評価とは

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予約困難な「ゆりかもめ30周年コラボルーム」が5月5日まで延長される一方、2024年度の同線利用は12万9878人と倍増し営業利益27億円を計上。延伸停滞のなか、都心臨海地下鉄構想との競合が浮上している。

記念企画延長と宿泊需要の集中

ゆりかもめの車両(画像:写真AC)
ゆりかもめの車両(画像:写真AC)

 東京ベイ有明ワシントンホテル(東京都江東区)は、「ゆりかもめ30周年記念コラボルーム」の予約が取りにくい状態が続いたことを受け、宿泊期間を5月5日まで延ばした。

 このプランは、ゆりかもめの引退車両で使われていた運転台と運転席を客室内に設置した特別な内容である。ゆりかもめとの連携や地域の観光資源との結び付きを意識し、引退車両の再利用など環境面への配慮も盛り込んでいる。

 さらに、トヨタファイナンシャルサービスが運営するおでかけアプリ「my route」では、「ゆりかもめ一日乗車券」を期間限定で割引販売する取り組みを始め、9月30日まで実施する。ゆりかもめ沿線の各地を巡ってもらうことで、「my route」の利用拡大につなげる狙いがある。

 ゆりかもめは1995(平成7)年11月1日に新橋~有明間で開業し、全自動運転の新交通システムとして運行を開始した。2006年には有明~豊洲間を延ばし、2025年11月1日に開業30年を迎えた。

 こうした沿線施設や関連事業者との連携企画は一部にすぎない。2025年から2026年にかけて、30周年を契機としたさまざまな取り組みが続いている。

 ゆりかもめは現在、交通手段の枠を超え、東京都や観光分野において集客力の高い存在として位置づけられている。

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