「車の維持費ショック」の正体――なぜ7割は“整備見積書”に絶望するのか? 任せきりで膨らむ費用の仕組みとは

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車検や整備で想定外の出費を経験した人は52.0%。70.3%が費用を高いと感じる一方、対策を取る層は2割程度にとどまる。維持費の負担感は広がりつつある。背景には電動化や安全装備の標準化もある。構造的な負担がじわりと広がる。

車検集中整備の負担増

「車の維持費・メンテナンス費用に関するアンケート」調査(画像:NEXER)
「車の維持費・メンテナンス費用に関するアンケート」調査(画像:NEXER)

 3位の車検時の追加整備(33.2%)は、利用者の負担感を強める要因になっている。車検は公道を走るための必須手続きであり、提示された金額が想定より高くても、その場で断ることが難しい局面が少なくない。

 利用者の多くは専門知識を持たないため、整備士からの不具合説明はそのまま受け入れる形になりやすい。安心を優先して同じ業者に任せ続ける人も多く、55.0%は他の業者を利用した経験がないとされる。比較の機会そのものが限られている状況だ。

 結果として、本来は時期を分けて対応できる整備まで車検に合わせてまとめられやすい。価格の調整余地が小さいまま取引が進むことが、不満につながっているのだろう。

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