「月100万円稼ぎました!」 なんと都内タクシードライバーの61%が達成の現実――異例の数字は、時代の追い風か、それとも新常識か?
東京都のタクシードライバーの61%が月収100万円以上を経験する一方、全国では7割が40万円以下。配車アプリや人口密度の違いが生む都市と地方の収入格差は、働き方や産業の形を大きく変えつつある。
都市密度の売上効果

都市の人口密度は、タクシーの売り上げに大きく影響する。前述の、東京都のドライバーの61%が月収100万円を経験したという結果は、そのことをよく示している。人が集まり、催しが頻繁に開かれる地域では、移動の需要も途切れない。
一方、全国で見ると月収40万円以下が約7割を占める。市場の大きさの違いが、そのまま収入差として表れている形だ。
東京のような過密な都市では、移動時間を短くするために料金を払う人が多い。忙しいビジネスパーソンにとって、タクシーは時間を節約する手段でもある。こうした需要とドライバーの供給がかみ合うと、売り上げは積み上がりやすい。人の流れが密集する都市ならではの特徴だろう。
東京都のドライバーの48.8%は、この仕事で年収1000万円を
「狙える」
と答えている。日本の給与所得者のうち、実際に年収1000万円を超える層は約6.2%にとどまる。この数字を踏まえると、タクシーという職業は高収入を得る道のひとつとして見られ始めている。
もっとも、ここで求められる働き方は従来のイメージとは少し違う。どこで走るか、いつ稼働するかといった判断が、そのまま売り上げに結びつくからだ。燃料費の動きや渋滞の状況、各地の催しの予定まで目を配りながら車を動かす。そうした工夫が結果に表れる。
動き方しだいで収入が変わる環境は、ドライバーに強い意欲を生む。努力がその日の数字に表れる仕事だからである。