「静岡空港を世界と直結させます」 ANA事実上撤退、どう打開? 3年で11倍成長の決済規格は変化を生めるのか

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地方空港の生き残り戦略として、富士山静岡空港はクレジットカード「クレカ乗車」を導入。2026年2月の利用件数は598万件に達し、空港到着後の移動効率と地域経済活性化を同時に狙う。

静岡鉄道の中核的インフラ

「stera transit」のウェブサイト(画像:三井住友カード)
「stera transit」のウェブサイト(画像:三井住友カード)

 静岡市内の公共交通を支えるのは、静岡鉄道とグループのしずてつジャストラインが運営する「静鉄バス」である。市民の生活は鉄道やバスと密接に結びつき、移動手段だけでなく、自社所有の商業施設「新静岡セノバ」での消費活動も含め、地域の基盤となっている。静岡鉄道の影響力は大きく、この交通網は地域に欠かせないインフラだ。

 同社は2026年2月18日、三井住友カードが提供する「stera transit」を活用し、2026年3月23日からクレジットカードによる決済サービスを開始すると発表した。専用端末にカードをかざすだけで、現金の用意や券売機での購入を経ずに乗車できる。国内におけるカードのタッチ決済比率は60%を超え、三井住友カードユーザーでは70%を突破している。「クレカ乗車」と呼ばれるこの仕組みは、2025年度には45都道府県の232事業者にまで広がる見通しだ(同)。

 今回の導入で富士山静岡空港静岡線が優先的に選ばれたことは重要だ。地域住民向けに最適化されていた既存の支払い環境を、世界標準の規格へ開放し、外部からの来訪者を円滑に受け入れる導線を整える狙いがある。

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