自動車・バイク用品が「TikTok」で売上初のTOP10入り――「わざわざ店に行きません」 週商3000万円の現実をご存じか

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TikTok Shop日本市場で自動車・バイク用品が週商3057万円を記録。平均単価1899円の低単価取引が動画主導で増加し、収益の重心が従来の店舗からプラットフォームへ移りつつある。

産業全体への波及

TikTok Shop日本の販売データ・カテゴリー別のトレンドを週次データ(画像:Kalowave Japan)
TikTok Shop日本の販売データ・カテゴリー別のトレンドを週次データ(画像:Kalowave Japan)

 繰り返しになるが、TikTok Shop全体のGMVは、直近4週間で14.7億円から9.85億円へと調整局面にある。市場が安定しているとはいえないものの、動画本数は着実に増え、供給側の参入も広がっている。

 付加価値の所在が物理的な店舗からソーシャルコマースに移ることで、まず影響を受けるのは量販店の低単価消耗品売上や、ディーラーの物販収益、既存のネット通販モールのシェアである。顧客が店舗で実物を確認し、購入はプラットフォームで行う「ショールーム化」が進めば、従来の店舗網は収益を生まない負担へと変わる可能性がある。

 さらに、流通段階が簡略化され、製造元と消費者が直結する仕組みが広がることで、卸売業者の価格調整機能も弱まる。一方で、プラットフォームの手数料や映像制作、物流代行といった領域が新たな利益の受け皿となる。自動車が単なる移動手段を超え、日常生活を彩る商品として位置づけられることで、産業全体の利益構造は今後も大きく揺れ動いていく。

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