自動車・バイク用品が「TikTok」で売上初のTOP10入り――「わざわざ店に行きません」 週商3000万円の現実をご存じか

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TikTok Shop日本市場で自動車・バイク用品が週商3057万円を記録。平均単価1899円の低単価取引が動画主導で増加し、収益の重心が従来の店舗からプラットフォームへ移りつつある。

収益発生地点の変化

洗車イメージ(画像:写真AC)
洗車イメージ(画像:写真AC)

 改めて今回のデータを整理すると、市場全体のGMVは9.85億円、平均販売価格は1899円、動画本数は36.7万本で、そのなかで自動車・バイクカテゴリーが3057万円(0.31%)を売り上げ、初めて10位に入った。GMVは取引全体の規模を示す指標であり、資金の流れを把握するうえで重要である。

 注目すべきは、低単価かつ高回転の取引が広がっている点だ。平均販売価格1899円は完成車や高額パーツの取引とは異なる。売れているのは

・洗車用品
・車内アクセサリー
・消耗品

といった、これまでは店頭での“ついで買い”を狙っていた商品群と考えられる。

 動画が販売を主導している点も重要だ。全体の動画本数は前週比で+6%増加した一方、ライブルーム数(TikTok上で販売者がリアルタイム配信しながら視聴者と交流し、即時購入につなげるライブコマース機能)は-2%と減少している。自動車カテゴリーでは動画の伸びが目立ち、詳細な仕様の比較よりも、映像を通じて瞬時に効果が伝わる商品が優位に立つ。店頭の棚に並んでいた商品は、

「視聴者の好みに応じて直接画面に届けられる仕組み」

に変わりはじめている。広告費が極めて低い水準にあることも見逃せない。全体における1ショップあたりの平均広告予算は108円に留まり、多額の販促費をかけずに売上が生まれている。利益を左右するのは広告資金の量ではなく、映像で視聴者の欲求を刺激する力である。

 自動車用品は、車両を維持するための機能的な道具から、映像を通じて快感を得る素材へと変わりつつあることを示しているのだ。

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