自動車・バイク用品が「TikTok」で売上初のTOP10入り――「わざわざ店に行きません」 週商3000万円の現実をご存じか

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TikTok Shop日本市場で自動車・バイク用品が週商3057万円を記録。平均単価1899円の低単価取引が動画主導で増加し、収益の重心が従来の店舗からプラットフォームへ移りつつある。

従来の利益構造

TikTok Shop日本の販売データ・カテゴリー別のトレンドを週次データ(画像:Kalowave Japan)
TikTok Shop日本の販売データ・カテゴリー別のトレンドを週次データ(画像:Kalowave Japan)

 まず産業全体の構造を確認する。

 この分野の収益は、完成車販売、金融・保険、そして整備や部品交換を含むアフターサービスの三層に分かれている。完成車販売は売上規模が大きい一方で、景気や値引き競争の影響を受けやすく、利益率は安定しない。対照的に、金融とアフターサービスは継続的な収益源として機能してきた。

 特に純正部品とディーラー整備網は、流通ルートを独占し、ブランド保証をセットにすることで高い収益性を維持してきた。利益は車両を売ること自体よりも、一度接点を持った顧客を囲い込み続ける構造のなかに蓄積されている。アフターパーツの流通でも、メーカー純正部品はディーラー網、社外パーツは量販店、消耗品はカー用品店や整備工場という形でおおよその取り分が決まっていた。

 つまり、店舗という物理的な拠点を持ち、

・価格決定権
・顧客データ

を握る強いプレイヤーに利益が残る仕組みが長らく続いてきた。この構造は、専門知識を持たない消費者が店舗側の判断を頼るしかないという情報の偏りに支えられていたのである。

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