三輪車はどこいった? 子どもの「自転車デビュー」が低年齢化しているワケ

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幼児期から乗れる自転車が人気だ。幼児期は年齢以上に身長差があることを考慮し、企業側も複数サイズ展開している。

低年齢化する「初自転車」

自転車に乗る子ども(画像:写真AC)
自転車に乗る子ども(画像:写真AC)

 少子化に伴い、「おさがり」がきかないアイテムを買うことへの抵抗感もあるため、使用年数が限られている三輪車より長く乗れる自転車が選択されるのは自然な流れだった。実際、子どもの自転車の乗り始めは低年齢化している。

 日本トイザらス(川崎市)が、2018年に20歳から59歳の男女1638人を対象に自転車に関するアンケート調査を行ったところ、アンケート対象者自身の自転車の乗り始め年齢が平均5.7歳だったのに対し、子どもの自転車の乗り始め年齢は

「4.9歳」

だった。

 親世代と比べて低年齢化しているのは、

・2~3歳から乗れる自転車が販売されていること
・ペダル無しの自転車の存在

も大きい。

 キックバイク、ランニングバイクと呼ばれるペダル無しの自転車はバランス感覚を養うとされ、あっという間に補助輪無し自転車を乗りこなせる子どももいる。

 補助輪無しの自転車に乗れるようになるには時間がかかる上、親も付きっきりで教える必要がある。しかし、ペダル無しの自転車を買い与えて乗らせていると子どもが勝手にバランスを覚えるので練習を省け、親の労力を軽減できる乗り物という一面もある。

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