「成田空港 = 遠い」は過去の話? LCCが変えた時間&金の損益分岐点、羽田18分差を「価格」が飲み込む逆転劇とは

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成田空港は国内線739万人、国際線3220万人を擁するが、羽田再国際化で競争は激化。LCCや鉄道整備が国内線シェアと乗継需要の行方を左右する。

日本最大空港の国内6位転落

成田空港(画像:写真AC)
成田空港(画像:写真AC)

 成田空港は1978(昭和53)年に開港し、それまで羽田空港が担ってきた国際線の大部分を引き継いだ。開港当初は

・羽田 = 国内線
・成田 = 国際線

という役割分担が長く定着していた。しかし近年、羽田空港の国際線再開が進み、両空港の役割は曖昧になり、国際線・国内線のシェア争いが激しくなっている。

 成田空港が羽田空港への対抗策として打ち出したのが、2015(平成27)年4月に開業した第3ターミナルビルである。同ビルは格安航空会社(LCC)向けに特化しており、第1・第2ターミナルビルに比べて簡素な造りとなっている。国内線と国際線の双方に対応し、LCCの便が多く発着する。

 成田空港にはLCC以外の国内線も運航されているが、第3ターミナルビルの開業は、成田空港が国内線を扱う空港としての存在感を高める一因となった。

 東京航空局・大阪航空局の管内空港利用状況(2024年度)によると、日本の国内線年間旅客数は、

・1位:羽田空港 6417万人
・2位:新千歳空港 2095万人
・3位:福岡空港 1861万人
・4位:那覇空港 1848万人
・5位:大阪(伊丹)空港 1545万人
・6位:成田空港 739万人

となっている。長く国際線のイメージが強かった成田空港だが、国内線も含めた主要空港のなかで6位に位置している。

 一方、同時期の国際線年間旅客数では、1位が成田空港で3220万人、2位が関西空港で2499万人、3位が羽田空港で2292万人である。羽田空港は再国際化で追い上げてきたものの、現時点では成田空港がトップを維持している。

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