「マジで不便…?」 マイナ免許証、130万人が感じる“身分証1枚減”の意外な手間とは
2025年3月の運転免許証とマイナンバーカード一体化で、保有者は8月末に133万人を突破。住所変更やオンライン講習など利便性向上の恩恵と、写真付き身分証減少や再発行の手間など現場での制約を、モビリティサービス利用の視点から検証する。
マイナ免許証のみ保有にして不便に感じたこと

筆者(小島聖夏、フリーライター)が「マイナ免許証のみ保有」を選択したことで、従来の免許証が手元にないために不便を感じた場面もあった。最大の課題は、写真付き身分証明書が1枚減ったことだ。行政手続きやクレジットカード申請の際、マイナンバーカードだけでは免許番号の提示が必要な場合があり、スマートフォンでの表示など追加手順が発生した。従来であれば、免許証を提示するだけで済む場面が多く、手間が増える形となった。
また、写真付き身分証明書を複数求められる場合にも不便さが目立った。小学生の子どものマイナンバーカードを受け取る際、保護者として顔写真付きの身分証明書2点の提出が必要となった。マイナ免許証とマイナンバーカードが1枚に統合されているため1点としてカウントされ、追加の身分証明書を用意する必要があったのだ。
さらに、紛失時の再発行にかかる時間と手間も注意点だ。従来の運転免許証再発行には通常1週間から1カ月程度を要するため、その期間は運転ができず、通勤や買い物、レンタカーやカーシェアといったサービス利用にも影響する可能性がある。物を紛失しやすい人にとっては、利便性よりも不便さが勝る場合があることを理解しておく必要がある。
こうした点を踏まえると、「マイナ免許証のみ保有」のメリットは確かに存在する一方、生活やモビリティ利用の現場では一定の制約も伴うことがわかる。利便性向上を期待する声は多いものの、制度の特性を把握した上で選択することが重要だ。