「現場は疲弊」「廃線も視野」 ローカル鉄道を揺さぶる“脱炭素”というジレンマ! 「非電化区間」に迫るGX投資の現実とは
地方鉄道のCO2排出は全体の約2%にすぎないが、非電化区間での化石燃料依存や老朽車両の更新費用は1両2億円前後に達する。GX投資の負担と技術革新のジレンマが、地方公共交通の持続可能性と社会的価値の再定義を迫る。
ハイブリッド気動車の象徴性

現在の地方公共交通では、「鉄道を守る」考えから
「地域輸送を設計する」
考え方に転換する必要がある。そのうえで、鉄道を残す価値がある場合のみ存続させる判断が求められる。ハイブリッド気動車の導入などの技術は手段であり、地域の交通インフラをどう持続させるかが課題だ。
ハイブリッド気動車はその象徴であり、決して万能薬ではない。人口縮小が前提の時代に、GXを前向きな成長機会として捉え、地方公共交通の維持力として活用する必要がある。ハイブリッド車両の導入には費用がかかり、地方鉄道にとって大きな負担になる。しかし、その負担によって公共交通が
「地域にとって価値あるもの」
になるかは、十分に検討の余地がある。