「EV版ラム」開発中止の衝撃――高価格帯EV戦略の終焉か? レンジエクステンダーへの転換が示す、米国ピックアップ市場「現実解」の行方
米自動車大手ステランティスが「Ram 1500 REV」の開発中止を決定。EVピックアップ市場の構造的限界と高価格戦略の失敗が浮き彫りとなり、航続距離690マイルのレンジエクステンダー版で新たな成長軸を模索する。
Ram 1500 REV開発中止

自動車大手ステランティスは2025年9月12日、フルサイズ電動ピックアップ「Ram 1500 REV」の開発中止を発表した。発売は当初2027年半ばを予定していたが、実現しないことになった。
2023年2月にコンセプトが発表されて以降、発売延期が相次ぎ、2025年1月にはサプライヤー各社に納入部品の開発中止を促す通達が出されたと報道されていた。「Ram 1500 REV」は3.6リッターV6エンジンを発電専用に搭載するレンジエクステンダー仕様で計画されていた。
ステランティスの決断は、ピックアップの電動化戦略をEVからレンジエクステンダーへ大きく転換する節目となる。今回の軌道修正は、電気自動車(EV)市場の構造的限界を示すものとも捉えられる。