なぜ「都会の若者」は免許を取っても車を買わないのか? 地方の高級ミニバン志向と対比する、所有意識の崩壊とは
若者のクルマ離れは都市と地方で二極化。都市部では免許保有者が10年で約95万人減少、所有よりカーシェアを選ぶ一方、地方では必需品かつステータスとして高級車志向も根強い現実が浮かぶ。
地方の若者とクルマの必需性

地方では鉄道やバスの路線や運行本数が限られ、生活圏が広いため、クルマは不可欠である。親世代がクルマを所有している環境もあり、若者が新たに購入する必要性は薄い場合もある。
KINTOのアンケートでは、地方在住の若者が「自分名義の車が欲しくない」理由として、「家族のクルマで間に合う」「自分の運転が怖い」が32%、「自動車の価格が高い」「自分で運転したくない」が28%となっており、経済的・心理的要因が購入意欲に影響していることが分かる。
一方で、地方の若者の中には趣味やステータスとしてクルマを選ぶ層も存在する。アルファードやハリアーなどの高級車を残価設定クレジットや中古車で所有し、ステータスや趣味性を享受する。地域のカーイベントでは、18歳の免許取得直後の若者からシニアまで幅広く参加しており、クルマを介した交流や情報共有が確実に行われている。
都市部とは異なり、地方の若者は生活必需品としての価値や所有意識が強く残っていることが特徴である。