テスラ「国内EV首位」に迫る! 日産との差わずか100台、海外勢値下げ攻勢が示す国産車の現実
テスラの国内販売は8月に約980台と前年の2.1倍に急伸し、日産との差はわずか100台に縮小した。低迷する国内EV市場で、価格戦略と充電インフラ、普及モデルへの転換が奏功。海外勢の攻勢に対し、国産メーカーはモデル刷新や生産体制の見直しを迫られている。
高まる輸入依存化リスク

今後の国内EV市場を予測すると、年内までの短期ではテスラの年間販売が1万台を突破する可能性が現実味を帯びている。10月以降も値引きキャンペーンを継続すれば、初の1万台超えが射程に入る。日産は新型リーフを10月に発売予定だ。販売台数がどこまで伸びるかが、今後の日産の市場ポジションを左右する分水嶺となる。
中期的には2030年ごろまで、海外勢のシェア拡大や国内市場の
「輸入車依存化」
が進むリスクがある。現時点で輸入車に占めるEV割合は約15%だが、BYDの軽市場参入や中国勢の相次ぐ参入により、依存度はさらに高まる可能性がある。これにより国産メーカーは、EV開発を後回しにした代償を払わされる局面に移行しかねない。急速充電網の整備状況も利用者心理に影響し、都市部と地方でEV普及の差が広がる可能性がある。
長期的には2030年以降、自動運転技術の実装スピードが市場の勝敗を決める重要な要素となる。国産メーカーがソフトウェア技術でさらに遅れれば、市場支配は海外勢に移る可能性が高い。ハードウェアだけの製造力では生き残れない時代が目前に迫っている。