「エンジン車の焼き直し」では勝てない! 日本EVに欠落した「三本柱」をご存じか
EVシェアは日本は3%未満にとどまる。フランク、ワンペダル、RWDという「設計思想の3本柱」の確立が、開発成功と日本勢競争力の分水嶺となる。
新規プラットフォームの挑戦

以上のように、EVの強みとなる三つの要素を挙げた。しかし、日本メーカーのEVが「バッテリーを積んだだけの自動車」にとどまれば、差別化は不可能だ。
テスラのモデルYは、フランクやRWDを備え、ワンペダルもソフトウェアで最適化されている。ユーザーはEVならではの体験を存分に享受できる。一方、日本メーカーのEVがガソリン車の代替にすぎないなら、消費者離れは避けられない。
価格競争が激化するなかで、日本勢が海外勢に後れを取る光景は既視感となりつつある。EVの利点である部品搭載性を設計に活かさなければ、産業全体の競争力低下を招く。設計思想の差は単なる技術論にとどまらず、自動車産業の構造問題に直結する課題だ。
では、日本メーカーが取るべき解決策は何か。まず、新規プラットフォームの開発だ。集中的な投資により、あらゆる面で刷新を図る必要がある。フランクやRWDを前提とした設計思想を導入し、斬新なアイデアを盛り込むことで、EV本来の強みを活かした製品化が可能となる。
次に、規制や標準化の活用が重要だ。ワンペダルの回生制御や安全基準を国際基準に調和させ、消費者に違和感を与えない一貫性を確保することが求められる。
さらに、商用車や軽貨物自動車へのフランクやワンペダル導入を進めれば、即効性も高まる。特にラストワンマイル配送や軽EVトラックでの採用は、実用性と経済性の双方で効果を発揮する。
最後に、既存の成功事例の横展開も有効だ。日産のワンペダルやテスラのフランクのノウハウを開発にフィードバックすることで、効率的に競争力を取り戻すことができる。