スポーツカーの「スポーツ」とは何なのか?

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国内で純粋な2ドア・2シーターは少ない。規制対応で開発費が高騰する中、SUVやスポーツセダンまで拡張されるスポーツカー市場の現状と、希少価値が中古価格に反映される背景に迫る。

競技と市販の境界線

自動車(画像:Pexels)
自動車(画像:Pexels)

「スポーツカーって、そもそも何が“スポーツ”なんだろう?」

車に詳しくない人でも一度は抱く疑問である。SUVは“スポーツ・ユーティリティ・ビークル”の略で、レジャーやアウトドアでの実用性を指す。だがスポーツカーのスポーツは、サッカーや野球と同じ競技のことなのか、それとも速さや派手さを意味するのか。自動車業界が100年以上使い続けてきた言葉にもかかわらず、定義は曖昧なままだ。

 歴史を振り返ると、1910年代にスポーツカーという表現が定着した。当時は長距離レースがまだ公道で行われ、

・競技用車両
・一般車

の区別が曖昧だった。英国のイスパノ・スイザ(1913年)やブガッティ・タイプ13は「公道を走れる高性能車」としてスポーツカーと呼ばれた。つまりスポーツとは、競技や記録挑戦のための性能を意味していた。

 ところが21世紀の今、競技車両と市販車の乖離は大きい。F1やWECのマシンとショールームに並ぶ市販スポーツカーの共通点は少ない。それでもなおスポーツカーという言葉は残り続ける。この持続こそが、問題の本質を示している。

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