まるで海上都市! 「巨大クルーズ船」はこうして作られる
世界最大級のクルーズ船「アイコン・オブ・ザ・シーズ」は全長364m、25万t、最大9950人収容。設計から引き渡しまで数年かかる巨大プロジェクトの舞台裏を、建造工程や技術の詳細を交え解説する。
海上都市の建造工程

完成した船は海上試運転を行い、実際の航行環境で性能や操縦性、安全性を検証する。救命艇の展開や機関の試験も行われ、設計通りの性能が発揮されているか確認される。
試運転を終えると船は船主に正式に引き渡される。その後、短期の試験運航や命名式を経て、商業運航の処女航海に出発する。
計画から引き渡しまで多くの工程を経て、巨大なビルほどの大きさをもつクルーズ船が完成する。
ロイヤル・カリビアン・インターナショナルが所有する世界最大のクルーズ船「アイコン・オブ・ザ・シーズ」の建造費用は18億6000万ユーロ(約3200億円)とされる。全長364.75m、最大幅64.9m、デッキ数20階、総トン数25万t、12万1410馬力で航海速力は22kn。最大9950人を収容可能で、海上を移動する都市と呼べる規模だ。
クルーズ船の完成には早くて1年、大型で複雑な船では2~3年を要する。新型船ではさらに期間が延びることもある。まさに壮大なプロジェクトである。