212億円損失で直訴! 英自動車部品CEOが「ガソリン車禁止撤廃」を求めたワケ

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英国の自動車産業はEV移行で混乱し、ダウライス社は2024年に212億円の損失。中国の急拡大、米国の減速、日本の鈍化と世界各地で普及ペースが分かれるなか、150兆円投資のGX2040で電動化は加速するのか。

英自動車衰退とEV課題

ダウライスのウェブサイト(画像:ダウライス)
ダウライスのウェブサイト(画像:ダウライス)

 英国の自動車産業は徐々に衰退している。ダウライス社は海外事業に重点を移し、国内事業を縮小した。その結果、英国拠点の顧客はアストン・マーティンとジャガー・ランド・ローバーのみとなった。国内には小規模工場がひとつ残るのみで、従業員は英国全体で200人未満である。

 ダウライス社のグローバル化は、EVへの移行を難しくしている。2024年の損失は1億600万ポンド(約212億円)に達し、課題の大きさを示している。

 ダウライス社のバターワース氏は、車の未来は電動化であるとした上で、EVへの切り替えは一夜にして実現するものではないと指摘する。EVを取り巻くインフラ全体の変化が必要で、時間を要するという。

 バターワース氏は、内燃機関に数十年注力してきた業界では、EVへの移行に時間がかかると説明する。消費者も同様に準備を整える必要があるという。

 欧州連合(EU)のEV普及目標は2035年までに新車販売をEVまたは合成燃料車で100%にすることだ。英国も当初はこの目標に従っていたが、2025年4月、スターマー首相は目標を5年前倒しにした。

 首相は持続可能な未来のため、強力な政策推進が不可欠だとしている。EV普及を加速させ、温室効果ガス排出削減の目標達成を目指す方針である。

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