「中古車価格」が二極化? 自動ブレーキ搭載、“安全プレミアム”はなぜ生まれたのか――義務化後の商機を読む
自動ブレーキ義務化の進展が中古車市場を二極化させている。事故リスクを8割減らす実証データや保険料の割引が搭載車の「安全プレミアム」を後押しする一方、非搭載車には価格訴求という明確な役割が求められる。装備の有無が売買契約や輸出競争力にも影響を与え、業界の常識が今、大きく塗り替わろうとしている。
自動ブレーキ格差の明暗

中古車販売店の店頭には、年式や走行距離、グレードが似通った車がずらりと並ぶ。しかし、自動ブレーキ搭載車は、そうでない車に比べて明らかに価格が高い。営業担当は「安全装備の違いです」と説明し、多くの顧客がその説明に納得している。
自動ブレーキは、新車ではすでに標準装備になりつつある。2021年11月に義務化が始まり、2028年までにすべての新車に搭載される予定だ。新車市場ではもはや当たり前の装備だが、中古車市場ではこの装備の有無が価格を大きく分ける要因になっている。
自動ブレーキ搭載車には
「安全プレミアム」
が上乗せされ、非搭載車は適正価格に落ち着く。こうして市場は二極化している。この価格差をどう評価し、どう販売戦略に組み込むか。それが、中古車ビジネスの成否を分けるカギとなる。