EV逆転劇の狼煙! 日本主導の電池交換規格、中国の一人勝ちにストップをかけられるか? WP.29採択、2030年ルール化へ
2030年までに国際標準化が進む電池交換式EV。日本発の基準案が国連WP.29で議題化され、中国優位の潮流に一石を投じた。市場再編の鍵を握る「交換式」は、EV競争の第2幕を告げる切り札となるか。
国連WP.29でのルール形成の意義

日本が国連WP.29を通じて国際基準の策定で主導権を握ることには戦略的な意義がある。特に注目すべきは、モジュール型バッテリーの標準化によって参入障壁が低くなる点だ。
現在、EV市場は電池調達と車体設計を高度に統合した大手自動車メーカーが支配している。しかし、標準化されたモジュールがあれば、車体設計に特化したアセンブラー型メーカーや、軽商用車向けのベンチャーが競争に参加できる余地が生まれる。
さらに、充電インフラに依存するインフラ主導から、車体と規格の整合性を前提としたモデルへのシフトは、EV市場の競争構造を再定義する可能性を秘めている。
日本製電池の高い安全性や寿命特性を国際標準に反映できれば、サプライチェーン全体の競争力向上にもつながる。これにより、素材、セル、制御系を含めた日本製電池の再評価が進むだろう。