日本に「戦車」は本当に必須なのか? 防衛省も認める削減方針に、なぜか「軍事オタク」が猛反発するワケ 海空優先vs感情論の衝突を考える

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日本の戦車保有数は減少の一途をたどる。島国である日本にとって、戦車は死活的戦力ではないからだ。だが、一部の軍事オタクは「戦車不要論」への反発を繰り返す。彼らは抽象的思考を苦手とし、防衛政策全体の視点を欠いている。現実には、日本の安全保障力100パワーのうち、戦車の価値は0.1にも満たない。なぜ彼らは通用しない理屈を振りかざすのか――その背景を徹底検証する。

大陸国との混同

戦車(画像:写真AC)
戦車(画像:写真AC)

 ただ、現実世界で通用する主張ではない。実際に、戦車見直しの方針が揺るぎもしなかった。政治も実務者も一顧だにしていない。なぜなら、誤謬の塊だからだ。日本では通用しない机上の論難にすぎない。

 ひとつめには、

・大陸国
・島国

を意図的に混同する誤りである。

「それは『戦車不要論』だ」は、戦車を最強の兵器と規定している。歩兵の対戦車兵器では勝てない。撃破できるとしても非効率と主張している。

 だが、それは陸戦で最強というだけの話だ。陸戦が全てとなる大陸国なら耳を傾けるかもしれない。だが、島国からすればどうでもよい。

 そして、日本は島国である。陸戦の優先順位は低く、当然ながら戦車は死活的価値は持たないのである。その点で

「見当外れの主張」

なのである。

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