自動車保険「値上げ」が不可避? 全損率「27%」の衝撃! by米国調査 自動車ハイテク化で修理費高騰? 中古車市場どうなる

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米国での全損車両が急増する中、自動車保険料は今後さらに高騰する可能性が高い。2023年には衝突事故による全損率が過去最高の27%に達し、修理費の高騰やハイテク部品の影響で保険料が上昇。2024年にはフルカバー保険料が15%増加する見込みだ。高まる保険料が新車購入のハードルをさらに押し上げ、消費者の選択肢に影響を与える。

車両保険料値上げの波

交通事故のイメージ(画像:Pexels)
交通事故のイメージ(画像:Pexels)

 高価な新車を購入する際、多くのドライバーは一般的な自動車保険に加え、車両保険も付帯させる。しかし、最近の調査によると、今後車両保険料が値上げされる可能性が高いことが示唆されている。その主な原因は、米国で事故に遭った車両の「全損率」が高まっているためだ。

 全損率とは、事故によって損傷を受けた車両が修理不可能と判断され、保険会社によって「全損」と認定される割合を指す。この全損判定は、修理にかかる費用が車両の市場価値を超える場合に行われる。

 例えば、事故で車両が大きく損傷した場合、その修理費が車両の価値を大きく上回ると、保険会社は修理ではなく、車両を買い取って全損扱いにすることがある。この全損率は過去のデータや市場の状況によって変動し、近年では高額な修理費やハイテク部品の導入により増加傾向にある。

 その結果、保険会社はこれまでにない高額な保険金を支払うことを余儀なくされる。全損する車両が増加している背景には、どのような要因があるのだろうか。

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