「どこかにビューーン!」「どこかにマイル」なぜ人気? JR東日本・JALのランダム旅行サービス、空席を埋める企業側の狙いとは?

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JALとJR東日本の「どこかにマイル」や「どこかにビューーン!」は、利用者にランダムな目的地を提供する新しい旅行サービスだ。2022年度の「どこかにマイル」利用者数は63万人を超え、2024年には「どこかにビューーン!」が10万人を突破。両サービスは、空席を有効活用し、顧客にお得感を提供する一方で、キャンセル時の不満も。特典旅行の魅力と裏に潜む課題を探る。

「どこかにビューーン!」のコスト削減術

新青森駅の位置(画像:OpenStreetMap)
新青森駅の位置(画像:OpenStreetMap)

「どこかにマイル」では、通常の特典航空券だと往復8000マイルから20000マイル(基本マイル)の範囲となるが、これを往復7000マイルで利用できる。

 候補地は東京発着の場合、九州なども対象に含まれる。

「どこかにビューーン!」は東日本限定で、出発駅から概ね100km以上離れた新幹線の停車駅が選ばれる。東京駅からの最遠の目的地は新青森で、最寄りの目的地としては那須塩原、安中榛名、上毛高原、福島などがある。これらの地域は冬季に雪が積もっている可能性が高い。

 例えば、東京・秋田間の往復の場合、通常2万4220ポイントかかるところ、「どこかにビューーン!」なら6000ポイントで済むため、「どこかにマイル」よりもお得である。

 また、「どこかにビューーン!」の特徴として、利用駅を途中で調整できる点が挙げられる。目的地手前で途中下車することが可能だ。

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