「どこかにビューーン!」「どこかにマイル」なぜ人気? JR東日本・JALのランダム旅行サービス、空席を埋める企業側の狙いとは?

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JALとJR東日本の「どこかにマイル」や「どこかにビューーン!」は、利用者にランダムな目的地を提供する新しい旅行サービスだ。2022年度の「どこかにマイル」利用者数は63万人を超え、2024年には「どこかにビューーン!」が10万人を突破。両サービスは、空席を有効活用し、顧客にお得感を提供する一方で、キャンセル時の不満も。特典旅行の魅力と裏に潜む課題を探る。

予約枠予測システムの精緻な仕組み

「どこかにマイル」(画像:JAL)
「どこかにマイル」(画像:JAL)

 両サービスでは、

・発着地
・日付
・人数
・時間帯

を選択後、提示された四つの候補地から納得できるまで再検索を行う。最終的に満足する候補が見つかれば申し込みを行い、3日以内に決定された目的地を待つことになる。

 企業側にとっては、空席に付加価値を加えることで、自身の都合に合った行き先を提案できる点が魅力であり、同時に顧客にマイルやポイントを消化させることができる。この点が大きな利点といえる。顧客側にとっては、

・特定の目的地が決まっていない場合
・複数の候補地があり偶然に賭けてみたいとき

に最適なサービスだ。

 ネット上では、遠くの目的地を選ぶために余裕を持って申し込む方法や、選択肢を絞り込まない方が有利だといった攻略法が取り上げられている。また、時間帯や路線の本数に関する情報も攻略に影響を与えるという意見もある。

 一方、野村総研によると、「どこかにビューーン!」の裏では、利用者数の予測に基づいて新幹線の予約枠を確保するシステムが運用されている。このシステムは、候補駅の選定において重要な役割を果たしているという。

「『どこかにビューーン!』の予約枠を確保しすぎると正規料金の枠が圧迫され、JR東日本には機会損失が生じてしまう。逆に予約枠が少なければ、4択候補地のバリエーションが乏しくなってしまう。この絶妙なバランスをとる予測システムも、私たちが構築しました」

と、野村総研は説明している(2023年5月31日付け『NRI JOURNAL』)。そのため、既存の攻略法がどこまで通用するのかは不透明だ。

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