トヨタ「アクア」が1位! BMWでもレクサスでもなく、20歳の若者が「アクア」を選んだ根本理由
若者の車選びにアクアが支持される理由

「2025年 20歳のカーライフ意識調査」の概要は次のとおりだ。調査対象は、ネットエイジアリサーチのインターネットモニター会員に登録された2004年4月2日から2005年4月1日生まれの男女1000人(男性500人、女性500人)。調査期間は2024年11月13日から12月2日までで、全国を対象に実施された。
調査結果として、運転免許を取得しているか、または取得予定の20歳の若者818人に対して車(バイク除く)を所有しているかを尋ねたところ、「自分の車を持っている」と答えたのは15.8%、一方「自分の車を購入する予定がある」は12.5%、さらに「購入する予定はないが、いずれ欲しい」と答えた割合は49.3%で、合計で「車の所有に肯定的な意向を持っている」とされた割合は77.5%に上った。
次に、車の購入を肯定的に考えている634人に「現在欲しい車」を尋ねたところ、最も多く選ばれた車種は
「アクア(トヨタ)」
で13.7%となった。続いて、2位は「レクサス(RX/NXなど)」、3位には「アルファード(トヨタ)」および「BMW(1シリーズ/3シリーズなど)」が並び、5位には「セレナ(日産)」が選ばれた。
男女別に見ると、男性では1位に「アクア(トヨタ)」が19.9%で、続いて2位に「レクサス(RX/NXなど)」が13.3%、3位には「アルファード(トヨタ)」が11.8%、4位には「BMW(1シリーズ/3シリーズなど)」が10.9%となった。女性では1位が「ラパン(スズキ)」の10.2%、2位は「ノア(トヨタ)」の8.6%、3位には「N-BOX(ホンダ)」が7.9%、4位には「BMW(1シリーズ/3シリーズなど)」が7.3%となり、アクアは5位に並んだ。
アクアが選ばれる理由のひとつに、20歳という世代の経済的な背景がある。大学生や新社会人の若者たちは、可処分所得(税金や社会保険料などを差し引いた自由に使えるお金)が限られており、特に車の購入や維持にかかるコストを抑えたいと考えていることが多い。
国税庁の「民間給与実態統計調査」によると、20代の平均年収は約321万円で、年齢別に見ると、20代前半が264万円、後半が369万円となっている。生活費や通信費を差し引いた後、車に使えるお金は限られているため、手が届きやすい価格帯で燃費性能にも優れたアクアは、非常に魅力的な選択肢と言えるだろう。
アクアの新車価格は約200万円台からで、軽自動車よりはやや高価だが、燃費性能を考慮すると長期的なコストパフォーマンスが優れている。ハイブリッド車(HV)であるため、燃料費を抑え、維持費も軽減できる点が、経済的に慎重な若者にとって大きな魅力となっている。