高齢ドライバーを救え! 日本発「ペダル踏み間違い防止」技術、世界基準に 10年で事故半減、25年義務化で何が変わる?

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高齢ドライバーによる交通事故防止を目指す、日本発の「ペダル踏み間違い時加速抑制装置」が国連基準に認定され、2025年から新車搭載が義務化される。この技術は、特に高齢者の交通安全を確保し、事故件数を半減させた実績を持つ。今後、世界的普及が期待される一方、課題として価格競争力や教育の強化が挙げられる。

サポカー普及で事故半減

ペダル踏み間違い加速抑制システムの仕組み(画像:トヨタ自動車)
ペダル踏み間違い加速抑制システムの仕組み(画像:トヨタ自動車)

 ペダル踏み間違い抑制装置は、ドライバーのペダル操作ミスを検知し、車両の急発進を防止する技術で、主に障害物検知センサー、制御システム、警告機能の三つの要素から構成されている。

・障害物検知センサー:車両の前後方に設置されたセンサーが障害物をリアルタイムで検知。
・制御システム:センサーからの情報に基づきアクセルペダルの入力を監視。異常な踏み込みが検知されると、エンジン出力を自動的に制限。
・警告機能:ドライバーがペダル操作を誤った場合、視覚的または聴覚的な警告で注意を促す。

 駐車場などで頻発するブレーキとアクセルの踏み間違いによる事故を防ぐため、抑制装置は急発進を抑え、事故を回避する役割を果たす。

 国土交通省は2024年6月、予定されている国連基準の発効に合わせ、2025年から新車へのペダル踏み間違いによる加速抑制装置の搭載を義務化する方針を示した。

 これまでに国土交通省は、加速抑制装置をはじめとする先進安全技術を搭載した「安全運転サポート車(サポカー)」の定義を策定し、65歳以上のドライバー向けに補助金制度や市販品の性能認定を整備して普及を促進してきた。

 その結果、2011(平成23)年には0%だった新車搭載率は2020年には

「約90%」

に達し、ペダル踏み間違いによる事故件数と負傷者数はこの10年間でほぼ半減した。義務化により、事故の根絶を目指している。

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