「彼氏の車が軽自動車でした」「しかもデートはサイゼリヤ」は恥ずかしい? モテない車×SNS炎上ネタという強力コラボ、解決のカギはどこにある?
「コスパ消費」が象徴する価値観

軽自動車は、実用性とコストパフォーマンスの高さから、若者や都市部の家庭で支持されている。特に日本では、維持費の安さや駐車スペースの小ささが生活に合い、多くの人にとって身近な選択肢となっている。一方で、軽自動車のイメージは一様ではなく、「経済的」「実用的」といった肯定的な評価がある一方で、「格好悪い」「安っぽい」といった否定的な偏見も根強い。
サイゼリヤは、手頃な価格で美味しい食事が楽しめるファミリーレストランとして人気だが、「デートには不向き」とする声も少なくない。ネットを覗くと、
「デートでサイゼリヤに連れて行かれるのはイヤなんだよな~」
「デートでサイゼリヤに行き失望される男は将来性がない?」
「サイゼリヤでデートにいく男の大半は『あえて安い飯で試す』と悪巧みしておらず、安くてうまい最高の店だと思ってる」
といった記事や書き込みが目立つ。
電子掲示板「ガールズちゃんねる」には、「結局サイゼリヤでデートってあり?なし?」というスレッドも立っている。そのなかには、
「先日サイゼリヤにランチで行ったら、カップルと思われる若い男女が隣のテーブルにいました。彼氏は楽しそうに話していましたが、彼女はずっと不機嫌で、無言で相槌をしているだけでした。私もサイゼリヤ好きだけど、デートで連れてこられたら正直ガッカリすると思います(笑)。あり派もなし派も理由を教えてください」
という投稿があり、それに対して、
「普通に嫌だけど、そんなふうに態度には出さないよ」
「若い時ならアリ。でも初デートでは嫌かな」
「10代ならアリ」
「付き合いたてならナシ。長く付き合っているなら身内みたいな感覚でアリ」
といったコメントが寄せられていた。
軽自動車とサイゼリヤ。このふたつがデートのキーワードとなるとき、そこに表れるのは「実用性重視」の価値観と「特別感重視」の価値観の衝突だ。
軽自動車とサイゼリヤの選択が「批判」や「話題」を呼ぶ背景には、若者を取り巻く経済環境の変化がある。日本では1990年代のバブル崩壊以降、賃金の伸び悩みや非正規雇用の増加が続いている。その結果、特に若年層では「コスパ」を重視した消費行動が定着している。
さらに、若者が「所有」よりも「体験」を重視する傾向が強まるなか、車のブランドや高級レストランといった
「ステータス消費」
よりも、身近なコストで楽しめる選択肢を選ぶ傾向が顕著だ。軽自動車とサイゼリヤの組み合わせは、まさにこうした消費行動の象徴といえる。