ホンダ・日産・三菱連合、もし「フォルクスワーゲン」と経営統合すれば世界1位になる! 少し真面目に考えてみた
2024年末、日本の自動車業界に新たな動きが加速。ホンダ、日産、三菱が2026年に持ち株会社設立を検討し、世界第3位の自動車グループ誕生の可能性が浮上。それはそうと、フォルクスワーゲンとの経営統合は考えないのか。
統合で誕生する世界第3位の巨人

2024年末、日本の自動車業界に歴史的な転機が訪れた。
電気自動車(EV)市場が減速するなか、ホンダと日産が2024年12月23日、2026年8月に持ち株会社を設立し、その傘下に入る方向で検討していることを発表した。さらに、三菱自動車も加わる可能性があり、2025年6月に最終契約が締結される見込みだ。この統合が実現すれば、世界第3位の自動車グループが誕生することになる。
一方、台湾の大手電子機器メーカー・鴻海精密工業が日産株取得に関心を示しており、事態は不確定な状況が続いている。しかし、この3社の統合は、生き残りをかけた重要な戦略として注目されている。2023年の世界の自動車グループの販売台数は次のとおりだ。
1位:トヨタグループ(1123万台)
2位:フォルクスワーゲングループ(923万台)★
3位:ヒョンデグループ(730万台)
4位:ステランティス(639万台)
5位:GM(618万台)
6位:フォード(441万台)
7位:ホンダ(398万台)★
8位:日産自動車(337万台)★
さらに、今回の統合案として、まさかの
「フォルクスワーゲングループとの経営統合」
を考察してみたい。この統合が実現すれば、トヨタグループを超える世界最大の自動車グループが誕生する可能性がある。特に、EV市場での真の競争優位性を確立できる期待が高まっている一方、実現には多くの課題がともなうことも事実だ。
本稿では、ホンダ・日産・三菱の統合が現実味を帯びるなかで、さらにフォルクスワーゲンとの統合の可能性を探り、自動車産業の今後の動向を分析していく。気軽に読んでもらえたら幸いだ。